伝えたい…。
新城君がノートを配ってる
自分から進んで仕事をやってる
私は知ってる
ちゃんと見てるよ







新城君がノートを落とした
思わず頭では落ち着けってわかってるんだけど、
身体が言う事をきかなくてノートを拾った
そしたらね…

「ありがとう。澤田」

そう言ってくれた。
入学式に見た素敵な笑顔
私の名前を言ってくれた
私のコト知っててくれたんだね

私は緊張して
「うん」
しか言えなかったけど…

嬉しいよ。
とても嬉しい。
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