タイトル未定
高校に入学して1ヶ月
毎日電車に乗るのが
苦痛で仕方がない。

顔もわからない。
見れない。恐い。
犯人のわかる情報は
独特なタバコの匂い。


〜6月〜


私は寝坊をした。

「お母さん、寝坊しちゃったから休むね。」

「はぁ?何言ってんの?」

やっぱり。

「わかったわかった。
行けばいいんでしょ。」


私は急いで準備をして
11時半前の電車に乗った。


私の乗った車両には
スーツを着たおじさん、
携帯をつついている学生、
それに私しかいなかった。

私は隅っこに座った。
するとそのすぐ隣に
おじさんが座ってきた。

おじさんは私の膝に
お金を置いて私の体を
撫でた。
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