あたしの部屋 *短編
せっかくあの人のために
空けといた時間も
これでは無駄になった。
かといって"ユウト"には
会いたくないのだ。
深入りしてくるところは
苦手だ…
(キィ)
『マスター?』
厄日だ。
「どうしたの"ユウト"」
『今日の相談終わったか?』
「んーわからない」
『じゃあいいよな』
こうやって勝手に居座られる
どうせなら寝たいのに
明日も昼間から予約が入っている
「明日、予約あるから」
『ああ』
え?それだけ?拍子抜けだ
「お願い、疲れたの、帰って」
『あの男の相談は聞くのに?』