あたしの部屋 *短編


雑誌通りの色になるように
考えながら"ユウト"の顔に
合うか、考える。


人によって色がどうなるかなんて
だいたいでしか決められない。



『俺、今日休み』



「だから?」


なにがいいたいのだろうか
こいつは・・・・・


『飯行かね?』


「あたし、何時になるかわからないから。」


『つれねーな』


「仕方が無いでしょ??」



そう、店は客の時間にあわせる
そうじゃないと
この繁華街の中で生きていけない。


この人混みのなかでないと
私は生きていけないのだ。



まあ、繁華街といっても
路地裏の地下にあるからほとんど
知れ渡ることない



それでもこの人数は
口コミらしい。



「はい、これで時間おいて」



『あぁ』





(カチ)
ふう、とため息ともに
煙草のケムリを吐く






『おい』


「何?」


『1本』


「あぁ、ごめん」




半分やけに投げつけてやった
客に対する態度ではない。



が、私の店だ。
私一人で働いているのだから
なんだっていいだろう。

< 3 / 42 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop