あたしの部屋 *短編








結局私はヤってしまった











軽い女なのか、
起きた時には後悔と寂しさと少しのぬくもりを感じた




















『起きたか』










「…」








『俺軽い気持ちなわけじゃないから』








「…」









ここまでしといてなんだけど
何も答えられない








『泣くなよ』








無意識に泣いてたのかもしれない
いや、もう自分がわからなくなっている










彼の声で言って欲しい





・・・・
・・・
・・








おい、おまえ売春中?











シカトすんなよ。
俺が今日買うから





いくら?





ん?好きなだけやるよ





あっそ








なんでこんなことしてんの?





家がないから





あっそ




真似しないでよ





ッハ 怒るなって













そう、彼が初めての人で
初めてした時も無意識の涙が出た。
彼は初めてだったからなのか、優しく抱いてくれた










泣くなよ








泣いてない








泣いてるって ったく










・・
・・・
・・・・











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