たばこの匂いとあなた

『ガラッ』



東堂はドアを開けると、華月の寝ているベッドがある場所をチラッと見た。




『パタン』




それからゆっくりとドアを閉めた。



廊下に出ると、東堂はつぶやいた。





「やっぱり隼人じゃなきゃだめだよ。


華月を守ってやりたいのに…。」





東堂は華月の愛らしい笑顔を思い出し、

拳を力強く握りしめた。




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