たばこの匂いとあなた
「新田くん、わざわざ送ってもらっちゃってごめんね。」
華月は申し訳なさそうに響に謝った。
「大丈夫だよ。
俺が勝手に送ってるだけだし、
それにさっき奥村さん体調悪そうだったから。」
華月よりも背が大きい響は華月の頭にポンと手をおき、「気にしないで。」と優しく笑った。
その笑顔は隼人の優しい笑顔を思い出させた。
(この人は誰なんだろう…
隼人に弟がいるなんで聞いたことないし。
でもしぐさも笑い方も大好きな隼人に似てる。)
あなたは誰…?
隼人…
あなたと関係あるの?
それともただのあなたに似てる人?