たばこの匂いとあなた
しばらく響にしがみついて泣いていた華月だが、
ようやく落ち着いてきた。
いまだ抱きしめられたままの状態で、今日会ったばかりの響に申し訳ない気持ちになった。
(今日友達になったばかりなのに、
こんなめんどくさい奴で呆れたかな…)
「新田くん…ごめんね。
今日あったばかりなのに迷惑ばかりかけて…」
はぁ~…
華月は大きなため息をついた。
すると『ぎゅっ』と更に強く抱きしめられた。