たばこの匂いとあなた
似てる
「俺は3年の響。新田響(アラタキョウ)だよ。」
その声を聞いて、華月は我にかえった。
(そうだよね。もうこの世にはいないんだから。)
そう考えていたらまた話しかけられた。
「え~と…。
名前なに?」
華月は慌てて答えた。
「奥村華月です!」
華月の慌てっぷりを見て、響はぷっと吹き出した。
その笑みに華月はまた
(似てる)
と思った。
それと同時にトクンと心臓がなった。