たばこの匂いとあなた


「さっき俺が吸ってるのじっと見てたから。

もしかして吸いたいのかなって感じただけ。」







(そんなにも自分はあの人を求めているのか。)








苦笑いしながら華月はふぅと煙を吐き出した。





「奥村さんがたばこ吸うなんて意外。」









「匂いが。匂いが好きなの。」








(隼人に包まれているような気持ちになれるから…)







それは口に出さずにたばこを見つめた。





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