たばこの匂いとあなた
メッセージカードにいくつもの涙がこぼれ落ち、
字が歪んだ。
私はメッセージカードを抱きしめ、震える手でプレゼントの箱を開いた。
中にはペアリングがふたつ並んでいた。
『12.24 Love forever
KAZUKI』
『12.24 Love forever
HAYATO』
ふたつの大小の指輪にはそう刻印されていた。
「隼人ぉ……
っ…会いたいよぉ!」
隼人からのペアリングはすごく嬉しかった。
でももうあなたはいない。
直接受け取りたかった。
そしてまた優しく微笑んで『愛してる』って言って欲しかった。