青色時代



「千博どこ目指してんの?」


京太があまり興味なさそうに
千博に尋ねる。

二人は幼なじみで
仲がいいはずなのに
お互いのことは
あまり知らないようだ。

干渉しない。
特に京太はそんな感じ。


「地元のT大」

すっげー!

先に感嘆の声を漏らしたのは
みぃだった。

「判定はまだまだだけどな」

千博がはずかしそうに
そう言った。

もちろんあたしは知っていた。

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