six bottle
鳴き声がどこからか聞こえる。

あれは…。私…?

翡翠の瞳は…。母さん?

泣き止まない私を抱いている。シャランと耳飾りから心地よい音がする。

香りがすっきりして甘すぎない春のにおいがする。

それに水の音…。

母さんが水の中に入っていく。

「待って!母さん!!」

視界が揺れる…。



「エルダー!」

目を開けると黒い肌の少年…。

「セージ…。」

「心配したよ。無茶するから。」

ぎゅっと抱きしめられる。

「ごめんね。怪我させて。じいさんは?」

「父さんは大丈夫だ。」
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