six bottle
魔法薬の効き目が切れてきた。風が弱まる。






「アナとこのまま楯になる…。その隙に…。」






「そんなこと出来ないよ!セージも一緒じゃなきゃ嫌だよ!」






困ったように頭をかいていた。
「僕は…。俺は大丈夫だから…。」






蛇が飛んでくる!
短剣を抜き放ち一刀両断。





蛇が雨のように襲いかかる。
セージとアナが覆い被さる。





光が見えた。まばゆい光が…。
「助かったね子供達。」





長身のフードの美女はそう言うと大きな水晶を掲げている。






「聖なる雫は月の光で現れる。月が湖の秘密を照らす時…。現れる町の名はアクアアドマナビリス…。」






雫は水晶のことらしい。フードの美女は持っていたロッドに付けた。






「我が名はメリッサ…。聖なる雫の番人…。永い時を越えるもの。待っていたよ子供達…。助けに来たよ子供達…。なんてざまだよ子供達。」






「ん?…。もしかしておばあちゃん?!」






「子供達…。なんてざまだよ。子供達…。なんて言ってないであいつをなんとかしな。でないとまたやって来るよ。メリッサの言うことわかるかい?わかるかい…。」






剣を抜きヒューレッに乗る。





メリッサは魔法薬を投げてきた。
「水色に光る瓶…。」






矢の先がライトブルーの螺旋を描く。
放たれた矢は怪物の額に突き刺さる。






そのまま、剣を抜き首に斬りつけた。
後ろからセージが走り込み二本の剣が怪物の体を貫いた。






粉のような黒い塊が飛び散った。






「やはり、気に入ったよ子供達。」






振り替えれば美しい美女。これがあのおばあちゃん?ありえない!
抱擁すぎる!ギャップありすぎだよ!






ニコッと笑う仕草はそのまま、面影があった。
「瞳は明るく、血は濃く…。」





「えっ?」






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