six bottle
燃えるような獣が立ちはだかる。





「この子大丈夫かな?」




やれやれとセージが回復魔法薬を割り、魔方陣が光る。





「はれ?チャイブ?」





「私達を襲うとはいい度胸ね。」
ぱきぱきと肩を鳴らす。




「エルダー…。父さんそっくり…。」





「えぇ!じいさんに!おぇー…。」





「二人とも…。」
タイムが呆れていた。
なんて緊張感がないのかと…。





「あげるものはないよ。あぁ…。これあげる。」




「手助け無用!」
と起き上がり。





「私はハッカ!。」





「私はエルダー。旅をしてるの。これは私が作った魔法薬。魔法薬師の卵なの。」





「さらばだ!」





紅い鹿に飛び乗り、ちゃっかり魔法薬を持って行く。





「なんだったの?」





「さぁ?」





******
タイムsaid






ここまで来ているのか…。




水が大地を侵食していく。私の町が…。村が荒廃していく。





早くしなければ。





盗賊の気配を相棒が嗅きとる。





警告したとたんに盗賊が出てきた。





エルダーが先行するも吹き飛ばされる。
相棒に任せて…。頭を…。




だが、小さな女の子。





ここまでオレンは廃れてしまったの?





ショックだった。
早く早く…。聖人を見つけ厄災を止めなければ…。




国がなくなったように…。





町が無くなる。人が来なく…。なんてことはさせない。





大切だから。






私は…。私の道を進む。




あの方との約束を守るため。この魂に誓う。
夕陽が燃えるように海に沈もうとする。





必ず再構する。





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