six bottle
海賊同士が争うことは日常茶飯事…。





「てめーら!負けたら承知しねーぞ!」





おぉ!と叫び声に雄叫びやら爆音やら大変なことになっていた。





厄災…。混乱に乗じてむさぼるやから…。





そして…。





「サイ!サイはいるか!」




キーン!と剣がぶつかり合う。





「船長!!」





「サイ·プレスその首もらった!!」





派手な帽子が舞う…。





ニィとニヒルな笑いが見えた。





剣が交じる瞬間…。赤い鬣(たてがみ)に大きな茶色の動体…。頭から飛び出る剣が叫んだ男を貫いた。





「1万年速い!」





「うぅ…。使い獣か…。」




男は海に消えた。





「カジ!敵の船底に一発食らわせろ!」





赤い鬣に金の瞳が高速で水の中に…。
そして敵の船は…。






「うわぁぁぁぁ!」





船は傾き次第に沈む…。
沈没…。





「野郎共!物資は頂いとけよ!」





「「「へい船長!」」」




静寂も束の間…。





上空から落ちてくる人影に収まりの悪そうな赤毛が反応した!





二振りの剣が落ちてくる。





「返してもらう!」





ニヒルな笑いは挑戦的に「やれるもんならやってみろ!」





「エルダー!何処にいる?!」





叫びを合図に剣が交じり会う。





地黒の肌の少年は二振りの剣を防御と攻撃に使い分ける。





ジリジリ追い詰めて行く。





「お前出来るな…。」





「それは…。どうも!」



剣が火花を散らす。金の瞳が見開かれた。




「本気で行くぞ…。」




眼帯の下には銀の瞳…。
金と銀の双眼…。





「アンタは?!」




「カジ!!」




高速の使い獣が海から飛び出し剣と変化する。





セージが今度は追い詰められていく。





「くっ…。なんてバカ力…。まさか本当にいたなんて…。使い獣と共鳴できる双眼者…。」





「早く終わらせて楽しいことさせてもらうぜ!」




セージが叫ぶ!
「ふざけるな!この馬鹿力!」





翠の大瓶を割る…。






竜巻を纏いながら魔方陣が輝いた。





力と力がぶつかり合う。




空からアナが振り落ち、鉄壁の防御に砂刃が赤毛を包んでいく。





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