【短】同窓会―episode 2―
15年間
「篠田、おい、聞いてんのか。」
思いっきり背中を蹴られ、私は振り向いて思いっきり声の主を睨んでやった。
「ぃったいなぁ、このバカ、馬鹿水城。」
水城は、ただケラケラ笑っているだけだった。
「篠田は本当、面白いよ。
見てて飽きない。」
そう言って水城はまた笑った。
水城は、ずるい男だ。
顔が整ってて、意地悪かと思えば、優しかったり…。
いつも笑顔で、楽しそう。
だからやたら女子にモテるんだ、コイツは。
「別に面白くなんか…。」
「篠田は、自分に自信なさすぎ。
もっと自分に自信持て。」
「水城に言われてもなぁ~…」
そう言って水城を見ると、やっぱり楽しそうに笑っていた。
「だって俺、お前のこと好きだよ。
ほら、自信ついた?」
は………