*小雪*


「ほら、大丈夫じゃないじゃないか」


彼がアタシの側までやって来たかと思うとアタシの身体は、ふわっと浮いた。


お、お姫様だっこ?


ドクンドクンドクンドクン


そこで初めて彼の顔をよく見た。


か、かっこいい!


ドクンドクンドクンドクン


アタシの胸の鼓動が加速する。
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