僕らの時間〈4〉
「仲谷先生に…犯されそうになってん…」

「そうになったって何やねん!」

いきなりの大声にビクつく高原の目に、うっすら涙が溜まっていた。

「すまん。
高原、大声出してびっくりさせてしもたな…」

俺は、優しく抱きしめる。

やけど、高原は、抱き締めている俺の腕から離れようと体を捩る。

「たまたま、仲谷先生と二人だけの時があって、気付いたら、キスされててん…」








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