僕らの時間〈4〉
「おん。安達と同棲してるんやて」

「あいつとまだおんねや」

ケラケラと笑う高原は、姿を消したとは思わんぐらい、普段の会話をしてくる。

俺の気持ちなんて、お構い無しやんか。

「なぁ俺、どんだけ、お前待ってたと思ってるん?」

「…待っててくれたん?」

そうや、待った。
めっちゃ待ったよ。

お前の事を考えん日なんて1日も無かった。

「何で、帰って来たん?」






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