僕らの時間〈4〉
―またいなくなったんだって―

この言葉だけが耳に残る。
頭の中で反響する。

帰ったら高原が、おらんくなってたらどうしよう。

晩御飯のメールも来てない。
メールしてなって言うたのに…。

どんどん不安で早く帰りたいという衝動にかられた。

終業と共に一目散に職員室から出た。

周りは、きっと何があってんと思うかもしれない。
もう今は別にそんなん関係ない。





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