僕らの時間〈4〉
「せやで。お前は、うちのもんで、うちは藤原のもんや」

高原は子供をあやすように優しい声で藤原の問いに答えた。

ご飯冷めるから早く食おうと高原は話を終わらした。

「お前さぁ、今日帰んの?」

食器を洗っている俺の所に、ちょこちょこと隣へやって来た。

「高原とおりたいから帰らへんよ」

「…ふーん。せやったらさぁ、一緒に住まへん?」

「……………え?」






< 41 / 132 >

この作品をシェア

pagetop