僕らの時間〈4〉
「起きや。
時間無くなってしまうで」

「…るさい」

目をシバシバさせながら無理矢理体を起こしている。

「うるさいってなんやの!
いつも遅刻するから起こしてやってんのに」

「朝から大声出すなや!おかん」

後ろ髪がピョンと跳ねている高原は寝室から洗面所に向かいながら、オカンコントをやりつづけた。






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