僕らの時間〈4〉
朝起きたら、高原の姿は無かった。

明日は早いから先に出るって言うてたかな。

ご飯食べていったんやろうか。高原の事やから食べていってないんやろうな…。

そんな事を考えながら、俺自身も仕事の用意をする。

高原に何の仕事か聞くん忘れてた。

帰ったら絶対に聞いたろ。

誰もいない部屋に、ぽつりと藤原は「いってきます」と呟いた。





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