僕らの時間〈4〉
「知り合いやって言わん方が良かった?」

やっと他の先生達から解放されて高原の社会科準備室に向かって高原が俺より一段高い階段を上ってから後ろを振り返った。

「お前が嫌かな思ってたから」

「何でやねん。
お前が嫌やから、そう言うとるんちゃうんか」

「ちゃうよ!
梓と普通に話しとるから…」

嫌やってんもん。
ちょっとは嫉妬してほしいやん。それやのに普通に会話しとるから…。






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