僕らの時間〈4〉
「梓先生、ほんまかわええわ」

高原は梓の顔を思い出して染々と口から呟いていた。

俺は、高原が一番かわええ。
高原、本人は気付いてないみたいやけど、そこがまたええねんなぁ。

まだまだ、うろ覚えな高原を誘導しながら社会科準備室に着いた。

高原は高校時代から変わらずにソファに、どかり座る。

「しかし1ヶ月、おったのに
何の仕事しとるんとか聞いてなかったよな」





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