僕らの時間〈4〉
「せやな」

きっと高原が、いてくれるだけで良かったから仕事とか聞く余裕が無かったのだ。

何処かに、まだ信用してないのか、また俺の前からいなくなるんやないかと不安だった。

だから毎日、寄り道もせずに真っ直ぐに家に帰っていた。

「高原が教師とかありえへん」

「はぁ!?笑うなや!!!」

「だって問題児やったお前が、指導すんねんで」

「ええやんけ!ビシビシしごいたんねん」

あーあ、生徒達が可哀想…。






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