ご主人様の魔法



「陸には…特別な女の子がいる……?」


聞いちゃった…。


遠回しに"彼女いる?"って聞いてるのと同じじゃん…。


あたしは緊張しながら答えを待った。


「いるよ…。」


突然陸が言った。


――ズキッ


胸が痛い……。


恋ってこんなに苦しいんだ…。


「……彼女……?」


あたしは少し涙ぐみながら聞いた。


ここで泣いたら陸の事好きってバレちゃう…。



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