ご主人様の魔法



「彼女は……」「いるよね!!!」


あたしは陸が言う前に答えた。


聞きたくなかった。


自分から聞いといて…


最低……。


でも……、


答えを聞いたら涙が止まらなくなりそうで……。


最後まで聞けなかった…。


「お前、何言ってんの?」

「特別な女の子がいるって言ったじゃん…。彼女いるってわかるよ……。」


それぐらいわかるよ……。


「何拗ねてんだよ。」

「拗ねて…ないもん…。」



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