ご主人様の魔法
「うぅ……。帰りたい~!!!」
あたしは先にルンルンで帰ろうとしていた美野里に言った。
「遅刻した蘭が悪い!!!まぁ、頑張って♪」
美野里は行ってしまった。
「もう…。美野里ってば、冷たいなぁ。」
あたしは気を取り直して、居残りのプリントを始めた。
あたしの担任が数学担当だから、もちろんプリントの内容も数学。
1番苦手な教科。
「わかんない~!!!」
誰もいない教室は静かで夕日が綺麗に見えていた。