ご主人様の魔法

「……陸?」

「ん?」

「昔…、あたし達どこかで会った事ある?」

あたしが言った事を聞いて、陸は一瞬寂しそうな顔をした。

そして、陸は公園のベンチに向かって歩いていった。

あたしも後に続いて座った。

気まずい……。

長い沈黙。

でも、先に陸がしゃべりだした。

「お前に話してなかった事があるんだ。」

「…うん。」

なんだろ?

「今から言うこと、よく聞いてろよ?」

陸の顔は真剣だった。

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