ご主人様の魔法

「好きだ……。」

すごく甘い声で……。

すごく小さな声で……。

耳元で囁かれた……。

体が震える。

これって……、

もしかして……、

あたしと同じ気持ち……??

「ちゃんと聞いてた?」

あたしはおもいっきり首を縦に振った。

その勢いで頭が陸のあごに当たった。

――ゴンッ

「痛ってっ!!!」

「あっ、ごめんっ!!!」

顔を上げると、陸と目が合った。

< 180 / 331 >

この作品をシェア

pagetop