ご主人様の魔法

「声ちいせぇよ。そんなに緊張してんのか?」

「うるさいっ!」

だって陸ばっかりズルい。

あたしは、いつも緊張してドキドキなのに。

陸はいつも余裕で。

「……余裕じゃねぇよ。」

「えっ?」

今度は陸の声が小さくて、あまり聞こえなかった。

「なんて言っ……、」

突然、口を塞がれた。

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