ご主人様の魔法

曲がり角で、突然誰かとぶつかった。

――ドンッ!

「キャッ!!!」

そのまま道路に倒れた。

手の平を擦りむいた。

血がにじむ。

「大丈夫?」

そういえば、誰かとぶつかったんだ。

「すみません…。前を向いてなかったので……。」

「もしかして、蘭?」

あたしの名前、知ってる?

< 288 / 331 >

この作品をシェア

pagetop