ご主人様の魔法

*真実*


忍くんにすべてを話した。

別れよって言われた事……。

陸の許婚……。

そして、あたしの許婚……。

整理できていないあたしの話に、忍くんはちゃんと聞いてくれた。

話終えた後、涙が止まらないあたしの背中を忍くんがずっとさすってくれた。

誰かに聞いてもらえる事が、すごく楽になるって改めて実感した。

「あいつ、許婚の事まで…。」

「何か知ってるの……?」

「あぁ。」

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