ご主人様の魔法
*言い訳*
あたしは陸に会わないように部屋に戻った。
今、陸の顔を見たら涙が止まらないと思うから……。
美野里に相談しようと思ったけど、止めておいた。
――トントン
誰かが部屋のドアをノックした。
ドアを開けると、そこには陸ママが立っていた。
暗い顔をしている。
そして、手には白い封筒。
「さっき、蘭ちゃんのお父さん達から手紙が届いたの。」
そう言って、白い封筒を渡してきた。
「ありがとうございます。」