ご主人様の魔法
「あの…、蘭ちゃん?どうかしたの?」
「えっ…??いやっ、どうもしてませんっ!!!」
「そう…?なら、いいわ。手紙読んでみてね。」
「はい。」
待っていた手紙なのに……、
まったく気分がのらない…。
あたしは、ゆっくりと手紙を開いた。
そこには、
『蘭へ。 久しぶり。連絡遅れてごめんね。今日は、話があって手紙を書きました。実は、蘭には許婚がいます。それは、陸くんじゃありません。覚えているかわからないけど……、相手は忍くんです。』