ご主人様の魔法

「陸、俺そろそろ帰るは。」

「あ?あぁ……。」

「じゃあな、蘭。」

「う、うん。バイバイ。」

忍くんが部屋から出て行ってしまった。

すごく気まずい……。

あたしは、陸の顔も見れず動く事も出来ない。

相変わらず、陸はソファーに座ったまま俯いている。

この場の空気に耐えられず、あたしは部屋に戻る事にした。

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