ご主人様の魔法
でも、どこかで見た顔……。
これも思い出せない。
門が勝手に開いて、さっきの女の人が二人出てきた。
「いらっしゃい、蘭ちゃん。待ってたのよ?」
「種田 蘭です。今日からよろしくお願いします!!!」
「そんなに緊張しないで。あと、こちらはこの家のお手伝いさんのキヨさんよ。」
キヨさんと言う人はあたしを見てお辞儀した。
あたしも慌ててお辞儀をした。
「それじゃぁ、中へ入りましょう。」
「は、はいっ!」