ご主人様の魔法
どれくらい時間が経ったのかわからないくらい長いキスをしていた。
あたしの意識もそろそろ限界でバスルームの中は荒い息遣いで溢れていた。
また、あたしは立っていられなくなり膝を付こうとした所をまた、陸が支えてくれた。
今度はゆっくり床にあたしを座らせてくる。
頬に感じる陸の指先も、唇に感じる陸の唇も、全部欲しいと思ってしまう。
なんでこんな気持ちになるのかは、もうわかっている。
あたしは完全に陸に溺れていた。
まるで魔法をかけられたみたいに……。