ご主人様の魔法



やっと陸の唇が離れた。


二人とも肩で息をしていた。


見つめ合ったまま何も言わない二人。


ただ時間だけが過ぎていく。


何か言ってしまったら、今ある魔法がとけてしまうようで怖かった。


でも、最初に沈黙を破ったのはあたし。


「陸…?」

「なに?」


優しく聞き返してくれる陸をますます好きになる。


「陸の…ファーストキスっていつ……?」


何を聞いてるんだろ!?!?


キスのしすぎでおかしくなったのかな??


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