ご主人様の魔法



そう言うと陸のお姉さんは振り返った。


背が高くて細くて、髪が長くてものすごく綺麗な人だった。


すると、いきなりあたしに抱き着いてきた。


「えっ!?」

「蘭ちゃん久しぶりっ!!!元気だった??」

「あっ、はい…。」


久しぶり…?


会ったことあるっけ??


「もう、陸ったら手出すの早過ぎ!!!」

「うるせぇな。」


なんだか、陸はお姉さんに弱いみたい。


さっきより大人しくなったような気がする。


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