ご主人様の魔法
第2章

*彼女*




ふと目が覚めた。


いつの間にか眠っていたみたい。


部屋は真っ暗だった。


あたしは目を擦りながら体を起こした。


すると左手に何か感触があった。


部屋が暗いせいで何も見えない。


左手にあるのは暖かくて、なんだか安心できた。


目が暗闇に慣れはじめた。


目をこらすと誰かの手が、あたしの手を握っていた。


えっ……??


まさか……。



< 99 / 331 >

この作品をシェア

pagetop