ハク息がシロイ


帰り。衿葉は部活で私は1人で荷物をまとめていると腰を摘ままれた。
「刹那ちゃん♪」
「ぎゃっ」
私は壁によって身の安全を確保した。
「思った通りいい反応だね♪」
ちょっとイラっときた。
「からかうのは やめて く・だ・さ・い!!」
「何でー、楽しいのにぃー・・・」
楽しくない、楽しくない、楽しくない、楽しくない、楽しくない!!
いくら言っても分からないようなので無表情でちょっと変なことをいってみる。
「いい加減にしろよ、ハゲ」
聖くんは少し固まると体を震わせ笑い始めた。
「ナイス!!かなりナイスなんだけどぉぉっ!!」
私は固まった。
「ははは、刹那ちゃんウケル」
「はぁ・・・」
この人にはきっとどんな暴言も効かないだろう。
「じゃぁ、私帰りますんで。」
そう言って鞄を持ち上げて教室を出ようとすると
「俺も途中までいくよ」
聖くんはついてきた。
その時、2年生のバッチを付けた女の人が聖くんを呼びとめた。
「聖ぁ。今日も家に泊ってかない??」
恥ずかしそうにその人は言ったが、聖くんは
「悪い、今日そんな気分じゃないいんだよねー、」
と言って私の後を追いかけてきた。
私は彼女らしき女の人の誘いをあっさり断るということに少しイラっときた。
多分このイライラはそれだけじゃないと思うけど今は気にしないでおこう。
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