time-is-money.



そうだった
この子が動いて
びっくりしてたら
勝手にきぃからの電話に
この子がでちゃって
それで今に至るんだ。


私が思い返している間も
ソルトは私のほっぺを
ぷにぷにつついて

むしすんなぁとか
聞いてるのかぁ??


きゃんきゃん騒いでいた。


...騒いで??
まさかきぃに聞こえてるんじゃ...。



「小夜??聞こえてる-??」



「う、うう、うん。」



「ははっ。どっちだよ。」


あ、あれ..??
聞こえてない??



こんなに受話器の側に
ソルトはいるのに??



「きぃ??」

試しに私が呼びかけてみる。

「何??さっきの仕返し??」


普通に返事するきぃ。


こんどはソルトが
私の真似をして



「きぃ-」



とよぶ。



「...」



きぃは無反応だ。



ソルトの声は
きぃには聞こえないみたい。



私はこれ以上
きぃに怪しまれないように



「そう、仕返し-。
また電話するね。
おやすみ。」


と電話を切ることにした。



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