time-is-money.
肌触りの良いソルトの
頬を指で撫でながら
ふと視線を机へ向けたとき
額にいれて飾ってある
きぃと撮ったプリクラが
目に入った。
その中の私は幸せそうに
笑っていて、
きぃも笑ってて。
さっき想像してしまった
電話を切る瞬間のきぃの顔とは全く逆だった。
最近きぃを
困らせることしか
出来ていない気がする。
きぃは私に怒らない。
だからこそ怖い。
今の時期に
我が儘を言ったら...
嫌われちゃうんじゃないかって。
きぃはそんな人じゃないのに、こんな子供っぽい発想が
頭から拭いきれなくて
口から出るのは
溜め息ばかり。
溜め息をついた瞬間
指先のほっぺが
びくっとしたのが
伝わってきて視線を
また戻せば
大人しくその様子を
見ていたらしいソルトが
眉毛をハの字に下げて
涙を目にいっぱい溜めて
こちらをみていた。
その顔はラ本当に純粋で
しばらくみていたら.......
私まで涙が一筋頬を
伝ってしまっていた。