time-is-money.

撫でていた手を止めて
両手でソルトを
すくい上げる。


ベットまで一緒に連れて行って枕の上に座らせてあげる。


私はベットに寝っ転がって
ソルトの額と私の額を
コツンと合わせた。

その間もずっと
泣いているソルト。


私が涙を流したことで
ダムが決壊したように
何度も何度も涙が
ソルトの目から
溜まっては落ちていく。



それでもソルトは涙を
拭こうともせずに
ボロボロボロボロ
泣いていた。


ただ泣いているだけ


....のハズなのに。


"我慢しなくて良いよ"



そういわれているみたいで
私もソルトに倣うように、
止めることを考えずに、
ボロボロボロボロ
涙を流した。


泣けばつらくなる。
泣けばきぃを困らせる。



そう思っていたのに。
実際そうだったのに。



今の泣いている私は、
そんな風には
考えていなくて。


泣けば泣くほど
大きな大きな温かい手に
身体を包まれて居るような、
そんな安心感に
満たされていく感覚がする。


何コレ...


少しずつ収まる涙と同時に
変な心のざわつきが減っていく。



..ソルト、アナタのおかげ??
それとも...



< 68 / 123 >

この作品をシェア

pagetop