time-is-money.



きぃは

「ぇ、あ、そぅ..だね。
グラタンとドリンクバーにしようかな。」


と圧倒されつつも
ちゃっかりグラタンを
チョイスしてくれた。


...注文を私の分まで
してくれるところも、
ドリンクバーも
とってきてくれるところも、
いつもと何も変わらないきぃ。

だけどいつもより
大人しくて、
いつもよりそわそわしてる。


隠してるつもりならきぃは
嘘が下手すぎる。



グラタンがきて、
2人で大人しく食べ始める。


美味しいね

って口にしながらも、
本当に美味しいのかが
分からない。

きぃがいつもと違うだけで、
周りは何も変わってなくて。

それなのに私は味さえ
分からなくなる。

きぃがいなくなったら
私はきっと味だけじゃなくて
匂いも、気温も色さえも
失って分からなくなるんだろ...


......もしかして別れ話...??



いや、それは無いはず。
...だけど...


言ってくれないと、
きぃの気持ちは見えなくて。

妄想が暴走する。




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