time-is-money.
そのぐしゃぐしゃの顔を拭ってあげると更にぐしゃぐしゃの顔になった。
私の名前を何度も何度も呼ぶソルト。
そんなソルトを見ていると
少し心が温かくなるのを感じた。
あぁ..私、1人じゃない。
わんわんなくソルト。
私が泣くから泣くソルト。
前にもこんなことあったなぁなんて思うと無償に愛しくなって抱き込んだ。
ふわっとアロマキャンドルの優しい香りがして心がまた少し満たされる。
小さな小さな背中をさすると
目をぱちぱちさせて、
私をみる。
「もう、泣いてないか??」
こくんと頷く。
「でも、小夜、苦しいんだろ??」
こくんと頷く。
「わかる、ソルト、わかるぞ。
痛い気持ち、伝わるんだ。」
私は二回縦に首を振る。
伝わってるの、伝わってるよ。
ありがとう。
小さな声で答えた私に
またソルトはしゃくりをあげた。
「さ、小夜っ
さ、サンタク、ロース様は絶対、絶対、絶対幸せにして、くださるか、ら。嘘じゃ、なっ」
泣きじゃくるソルトに私は
「....うん。」
しか言えなくて。
でも、さっきまでの気持ちと違う。
サンタクロースを、
ううん。
ソルトを。
そしてきぃを、信じたいって
そう、思った。