ご主人様との秘め事
謝られたら、もうなんにも言えないじゃん!
もっと文句言おうと思ったのに。
「美恩が、俺のものになったから、調子に乗りすぎた。ごめんな?」
カァァァ////
こんなこと言われたの、初めて………。
ヤバい!!
恥ずかしいっていうか、照れるっていうか……。
しかも学園の王子様、神崎にだよ!
なんかちょっとだけ、神崎の好感度上がったかも。
最初は、カッコよくて、頭もイイのを自慢してるだけのヤツだと思ってた。
だけど本当は、優しさを内に秘めてるのかなぁ、なんて。
なんだか神崎が可愛く思えてきた。
「なに笑ってるんだよ?」
「だって神崎、案外素直で!さっきのことは、無かったことにしてあげる!」
あたしがそう言うと神崎は、顔を輝かせた。
さっきの俺様ぶりはどこに行ったのか?
そう思っていた時だった。
「じゃぁ続きしような?」
「はぃ?」
そう言って神崎は、あたしをギュッと抱きしめた。
体が痛くなるくらいに。
息ができなくなるくらいに。